生誕教会 / Nativity Church
石造りの大きな教会の外に、世界中から訪れる観光客が行列をなしています。この長い行列は、教会内の小さな洞窟に繋がっています。この小さな洞窟こそ、聖母マリアがイエス・キリストを産んだといわれる伝説の地。ここは、ベツレヘムの生誕教会。
聖母マリアは「住民登録」のために訪れていたベツレヘムでキリストを産みました。宿がいっぱいだったため、ここにあった馬小屋の洞窟で出産したといわれています。想像以上に狭く、暗い洞窟に「ドキドキ」します。現在は少しの明りがともされていますが、当時はもっと暗い洞窟。ここで出産するなんて、とても心細かったことでしょう。
現在、出産した場所には装飾で彩られた祭壇があり、地面には銀で作られた星が埋め込まれています。キリスト教徒の人々はこの星のあたりにキスをして祈りを捧げます。
「イエス・キリストの誕生日」といえば、日本でもクリスマスのイベントで盛り上がります。毎年12月24日はここ、ベツレヘムの生誕教会にて、クリスマスミサが行われます。ミサはこの地から全世界に中継され、遠く離れたキリスト教徒の人々も「ベツレヘム」を想いながら祈りを捧げます。
そしてクリスマスの時期になると飾られる、みなさまにお馴染みのクリスマスツリー。クリスマスツリーの頂点に飾られる大きな星は、実は「ベツレヘムの星」とよばれ、この地にまつわる伝説に由来しています。
今から2000年以上前、キリストが生まれた際、空にひときわ瞬く星が現れました。東方の三賢者はその星をみて、キリストの誕生を知ります。さらに彼らはその星によりベツレヘムへ導かれ、聖母マリアに抱かれたキリストに出会い、誕生を祝福します。この賢者達を導いた星が「ベツレヘムの星」とよばれ、キリスト誕生のモチーフとなりました。
星に導かれる場面を想像すると、とてもロマンチックで美しく、「ドキドキ」しますね。クリスマスには夜空を見上げて「ベツレヘムの星」を探してみましょう。
※ラジオエッセイ “ドキドキ!HOLY LAND STORY for you(遊)” より引用
Essay by 松井葉月 Hatsuki Matsui
【説明】
キリスト生誕の地とされる場所に建てられた教会。
339年に完成したが、その後の火災により当時の建物は殆ど残っていない。
(ローマ時代のモザイク画の床のみ残っている。)
聖母マリアは住民登録のために訪れていたベツレヘムにてイエスを出産。
宿がいっぱいだったため、この地にあったとされる馬小屋で出産した。
生誕教会は洞窟に続いており、洞窟内に生誕の地とされる場所がある。
世界中のキリスト教信者が集まるため、大体の場合、入口は長蛇の列。
教会の入り口である「謙虚の門」の付近にガイドがいるので、
値段交渉して依頼すると、教会内の説明をしながら
長蛇の列をスイスイと抜かして洞窟まで連れて行ってくれるのでおススメ。
交渉次第だが、1人1000円程。
何故かいつも日本の偉い人と友達だ、
と言われるが事実である可能性は極めて低いので信用してはいけない。
【入場可能時間】
夏期 6:30~19:30 / 冬期 5:30~17:00
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