ヘブロンには「マクペラの洞窟」という、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとって非常に重要な聖地があります。マクペラの洞窟には旧約聖書にてメソポタミアの地からこの地にやってきた彼らの祖先、アブラハムが眠っています。
アブラハムは妻のサラが亡くなった際、彼女を葬るために、この地にあったほら穴のある畑を、銀貨を払って購入しました。この時からこの地はアブラハム所有の墓地とされ、彼から4代にわたって一族が埋葬されました。その中には天使とレスリングをして”イスラエル”という名を与えられたヤコブもおり、ここに埋葬されているのは彼らにとって礎になる者達です。
現在、このほら穴の最下部は、冥界、もしくはエデンの園に繋がっていると言われています。覗き込むことはできますが、下部には入ることができません。真っ暗なその先に何があるのか、想像するだけでドキドキ!します。
※ラジオエッセイ “ドキドキ!HOLY LAND STORY for you(遊)” より引用
Essay by 松井葉月 Hatsuki Matsui