ヒシャム宮殿 / Hisham’s Palace
パレスチナ自治区ジェリコ/エリコにあるウマイヤ朝10代目のカリフ、ヒシャーム・イブン・アブドゥルマリクの時代(724年〜743年)に建造された、世界的にも稀に見るイスラム建築の巨大な遺跡。
2020年にユネスコに世界遺産登録された。
宮殿自体は地震か紛争で破壊されたとされるが、柱や部屋の形跡がわかるため全体像がわかる。その広大さは圧巻だ。なんといっても、当時埋もれてしまった巨大なモザイク床が、奇跡的に現在まで美しい状態で残っている点がロマンを感じる。諸説あるが、当時のカリフかその親族が、冬の時期に温暖なジェリコで過ごすために建造されたと言われる。
2021年に日本政府が支援し、巨大なモザイク床はシェルターで保護され、上から全体を回廊できるようになった。筆者はこれほどまでに巨大で美しいモザイク床は見たことがなかった。当地に訪れた際は訪れてほしい名所だ。
※この現場にあるべき宮殿の多くの美しいパーツは解体されイスラエル側のロックフェラーミュージアムに移送されてしまった。現在は重くて運べなかったものだけが現場に残っているような状態だ。いつかあるべき場所に戻ってくることを願う。
【場所】
【営業時間】
毎日:8:00~17:00
【入場料】
10NIS (約300円)
【ユネスコのサイト】
https://whc.unesco.org/fr/listesindicatives/6546/
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